中小企業診断士への道 ~明るく楽しく時に苦しい人生設計~

中小企業診断士になるまでの過程を描きます。皆様の参考になれば幸いです。

2016~2018年度 1次試験合格までの記録

診断士1次試験に挑んだ3年間をまとめます。

ご参考になれば幸いです。

 

■1年目(はじめのいっぽ)

2016年1月、診断士という資格を知り、

受験しようか迷っていると、友人が

 

「キャリアップに向けて資格を取得する!!」

 

という強い意思の影響を受けて自分もチャレンジしてみようと、

狭き門と知りながらもで久しぶりの資格試験受験を決めました。

やはり、自分ひとりだと、モヤモヤしてしまいますが、

人と話すことで、特に熱量の多い意志を受け取ると

止まっていられないという気持ちになりますね。

 

ピンチをチャンスと捉えて、仕事をしながら受験勉強を開始しました。

 

中小企業診断士への合格のルートは、2つあります。

・1つ目は、1次試験、2次試験の合格後、

 

・2つ目は、1次試験合格後、養成課程をこなし、資格取得となります。

 養成課程とは、中小企業庁が認めた民間企業や大学に通うことです。

 

1次試験の合格基準は、7科目を全てを合格することです。

とはいえ、1科目合格後、3年間は免除されます。

なので、科目合格しながら3年間で合格することができます。

 

私は、情報処理の国家資格も取得していて1科目免除できるため、

 

「気合を入れれば楽勝でしょ!!腹くくるぞ」

 

と独学の道を選択 しました。

 

次に、学習教材が必要なので、値段が安く、

3年間利用できるLEBOという通信学習を

選択し教材とインターネット配信の動画で毎日、

仕事後と土日休みなく勉強しました。

 

診断士の勉強は非常に幅広く知識が身に付き、

学びが多く楽しい日々を過ごしました。

 

受験結果は、2科目合格(経済学・経済政策、運営管理)でした。

なかなか厳しい結果。

 

反省点は、LEBOは講義のみで、問題がほぼないなく、

問題集や過去問を全然解いていないためでした。

 

それでも2科目クリアしたので

もう一年頑張れば行けそうと合格の実感はありました。

 

 

■2年目スタート (まだまだ、これから)

2016年8月、2科目しか受からなかった悔しさをバネに見えた光に向かって、

2回目への再チャレンジ。


【軌道修正点】

3点です。


①LEBOで学んだ知識の再復習

 インターネットの動画をもう一周確認。ダウンロードした動画を持って、

 かなりすっ飛ばしながらも通勤途中に視聴し、

 

 「知識は定着したな」

 

 と自信をつけました。

 

②問題演習

 1年目は全く問題を解いていなかったため、よく売れているTACのスピード問題集を

 買い、答えを覚えるくらい過去問も何度もやりました。

 

③体系的に自分の言葉で知識を整理

 動画でバラバラ知識を入れても一過性のものになるので、自分の理解を深めるため、

 ノートに情報を整理しました。

 

学ぶことが楽しいと思えたこともあり頑張れましたが、

一緒に別の資格取得を開始した友人は既に取得していて、

 

「まだやってんの!?」

 

と言われる始末。

あれはかなり、カチンときて、絶対受かってやるという気持ちにさせてもらいました。

振り返れば感謝 笑

 

 ■2年目の結果 (息苦しい)

そして、2017年8月、自信をもって挑んだ2回目の結果は、不合格。

1科目、中小企業政策のみ合格でした。。
残りは、企業経営理論、財務会計、経営法務の3点。

 

「なんて難しいんだ。行けそうでいけない。残り4点、8点が遠い。」

 

この突き付けられた結果に、難しさを痛感し、また何から手をつけるべきか、迷子となってしまいました。これまでやってきたことを無駄にしないため、自己分析をしてみて、落ちた原因を特定しました。

 

①やった気になっている。

 問題を何度も解いて、時間をかけることでやった気になっている。時間と点数は最初は比例するけども、私はこれ以上、時間をかける学習より、点数を獲得するスキル身につけないといけない。

②暗記中心となっている。

 経営コンサルタントの資格にもかかわらず、問題を解くのも暗記中心の勉強をしていた。すでに新鮮味がない問題なので、なぜこの解答になるか他の論点がないか突き詰めて考えられていない。

③同じ思考プロセスになっている。

 スマホや、机に向かって一人で勉強すると学習環境が同じなので、同じ考え方で発想が広がらなくなっている。

 

これらは、なかなか根深い原因で、この負のループから抜け出さないといけない焦りと、高い壁に焦りでいっぱいだった。

 

 

 

 ■3年目スタート(これで最後・・)

2017年9月、中小企業診断士3回目の受験を決意。

 

残り、2回連続失敗した3科目、企業経営理論、財務会計、経営法務をクリアし、点数を獲得するスキルを身に着け、凝り固まった思考プロセスを一度リセットするため、独学(LEBOは通信の分類ともいえますが)からスクール通学のLECに通うことにしました。

 

約20万の投資は痛手でしたが、これにより逃げ道をなくし、次回、1次合格し、その勢いで2次も合格しようという流れを意識して、LECの1次2次コースにしました。3年間は科目合格を保持できることも考慮すると3回目の受験で合格するのが効率的という判断でした。

 

 

スクール選定の理由は、一言でいうと、自分に必要な要素を身に着けれそうなためでした。

 

①日にち

 土日に通学できること

②内容

 TACは教科書と問題集を持っていて基礎的な内容中心(60点を取るには十分なのですが)で不足感を感じていたこと

③口コミ

 2次突破を考慮するとLECの評判がネットで良かったこと。今、HPを見ると5~10年前くらいの情報といった感じで、あまり更新していない感じです。それだけ儲からないのだろうと思われます。

④消去法

 TACは高い、大原は会計は強そうだが他はどうなのかわからない(響きだけですが 笑)、他は大手でないので心配取った感じでした。  

 

  ■3年目の結果(やっと、一山超えた)

2018年8月、3回目の結果は、1次合格。

3度目の正直で、企業経営理論、財務会計、経営法務の3科目を突破。

 

とはいえ、1次試験後の自己採点は、8点不足で

 

「ここまでやったのに、また落ちたのかよ。2次の勉強も同時にしたからかな。

 さて、どうするかな。」

 

と言った心境でした。

 

しかし、経営法務が過去最高に難しい年で、奇跡的に+8加点(過去8点の計上は初)となり、1次試験に合格するに至った。

 

「首の皮一枚つながった。」

 

そして、これまでの計画通り、この勢いに乗って、2次試験を突破するはずが、

これまでの3年間の努力が実を結んだ喜びが勝ってしまっていた。

2次試験を合格しないと意味がないとはわかりつつも、達成感がかなりありました。